2011年4月19日
NTTアイティ株式会社

電源復旧後、社内システムの再稼働を社外から可能にする
「新WOLコントローラ」を新発売

〜100台の社内サーバの電源オン、提供サービスのメンテナンス、停止が可能〜

NTTアイティ株式会社(本社:横浜市中区、代表取締役社長:岡田和比古)は、従来より、社外から社内の自席PCやサーバの電源をオンにできる「WOLコントローラ」を法人向けに販売してまいりました。

このたび、電力不足による停電に対応するため、@電源復旧後に自動的に起動する機能 A社外から社内サーバの電源をオンにできる機能 B社外から社内サーバにサーバ管理者がログオンし、提供サービスをメンテナンスできる機能 C社外から社内サーバにサーバ管理者がログオンし、停止できる機能、を備えた「新WOLコントローラ」を、5月11日(水)より発売開始することといたしました。

「新WOLコントローラ」により、予定された停電開始前に社外から社内サーバを安全に停止できるとともに、電源復旧後短時間で再稼働させることが可能となります。

「新WOLコントローラ」は、5月11日(水)から13日(金)まで開催される情報セキュリティEXPO(東京ビッグサイト)に出展いたします。

■販売開始の経緯

電力不足への対応のため、電力会社や自社で実施される予定された停電の開始前には、社内のサーバを安全に停止する必要があります。また、電源復旧後すぐに社内のサーバを再稼働させることが望まれます。サーバの停止と再稼働には専門的な知識が必要であり、一般的には情報システム部門の担当者が社内で作業を行います。しかし、停電、電源復旧が深夜、早朝に実施される場合は、社内での対応が困難になり、サーバが長時間使用できない状況が発生します。そのため、自宅などの社外から社内のサーバを安全に停止させるとともに、電源復旧後すぐに再稼働できるようにしたいとの要望が寄せられていました。

マジックコネクトは、「テレワーク推進賞・優秀賞」や「SOHO AWARDS選考委員賞」などを受賞し、約1,400社の法人や公共機関でご利用いただいているリモートアクセスサービスです。そして、本サービスのラインナップに、社外から社内の自席PCやサーバの電源をオンにできるWOLコントローラがあります。

NTTアイティでは、このたびの停電、電源復旧後の再稼働へのご要望にお応えするため、@電源復旧後に自動的に起動する機能 A社外から社内サーバの電源をオンにできる機能 B社外から社内サーバにサーバ管理者がログオンし、提供サービスをメンテナンスできる機能 C社外から社内サーバにサーバ管理者がログオンし、停止できる機能、を備えた「新WOLコントローラ」を製品化しました。

■「新WOLコントローラ」の機能

「新WOLコントローラ」の機能の概要と利用者区分は以下の通りです。利用者区分は、「WOL管理者」「サーバ管理者」「一般ユーザ」の3種類からなり、利用できる機能が異なります。

なお、項番2〜5の機能を利用するには、マジックコネクトASPサービスの契約が必要です。


項番 機能の概要 利用者区分
1 電源復旧後に、自動的に起動する -
2 社外/社内からマジックコネクトASPサービスを使用して「新WOLコントローラ」にアクセスし、WakeOnLAN機能を利用して社内の自席PCやサーバの電源をオンにする (100台のPCやサーバを電源オン対象として登録可能) WOL管理者
サーバ管理者
一般ユーザ
3 社外/社内から「新WOLコントローラ」経由でリモートデスクトップ/SSHを使用して社内の自席PCやサーバにアクセスし、メンテナンスを行う WOL管理者
サーバ管理者
4 社外/社内から「新WOLコントローラ」経由でリモートデスクトップ/SSHを使用して社内の自席PCやサーバにアクセスし、停止させる WOL管理者
サーバ管理者
5 社外/社内からマジックコネクトASPサービスを使用して「新WOLコントローラ」にアクセスし、メンテナンスを行う WOL管理者

■停電時の運用手順

●予定された停電開始前:社内サーバの停止

(1)サーバ管理者は、マジックコネクトASPサービスを使用して「新WOLコントローラ」に、リモートデスクトップでアクセスし、さらに、「新WOLコントローラ」上のリモート操作ソフト(リモートデスクトップ/SSH)を用いて、社内のサーバにアクセスします。そして、社内のサーバが提供しているサービスを終了し、シャットダウンします。

(2)WOL管理者は、社内の全サーバのシャットダウンが完了したら、マジックコネクトASPサービスを使用して「新WOLコントローラ」に、リモートデスクトップでアクセスし、「新WOLコントローラ」をシャットダウンします。

●電源復旧後:社内サーバの再稼働

(1)電源が復旧すると「新WOLコントローラ」は自動的に起動します。マジックコネクトASPサービスを使用して「新WOLコントローラ」にアクセスできるようになります。

(2)サーバ管理者は、マジックコネクトASPサービスを使用して「新WOLコントローラ」に、WOLクライアントでアクセスし、WakeOnLAN機能を利用して社内のサーバを起動します。

(3)次に、WOLクライアントに替え、「新WOLコントローラ」にリモートデスクトップでアクセスし、さらに、「新WOLコントローラ」上のリモート操作ソフト(リモートデスクトップ/SSH)を用いて、社内のサーバにアクセスします。そして、社内のサーバが提供しているサービスを起動し、一般ユーザが利用できるようにします。

「新WOLコントローラ」を用いた社内サーバの停止と再稼働

図1 「新WOLコントローラ」を用いた社内サーバの停止と再稼働

■提供形態

新WOLコントローラとマジックコネクトASPサービスのセットで提供いたします。

■価格(消費税含む)

初期費用(ASPサービス含む) オープン
ASPサービス年間使用料 18,900円/アカウント

■「新WOLコントローラ」の利用例

  1. 停電開始前、社外からの社内サーバの停止
  2. 電源復旧後、社外からの社内サーバの再稼働
  3. テレワーク時、自席PCの電源オン

(その他の利用イメージは、http://www.magicconnect.net/をご覧ください)

■販売開始時期と販売目標

販売開始 2011年5月11日(水)
販売目標 年間200台

■お問い合わせ先

製品・サービスに関する問い合わせ窓口

  • NTTアイティ株式会社
    マジックコネクト事業部 営業部
  • TEL:045-651-7581 / FAX:045-651-9535
  • E-mail:info-ma@ntt-it.co.jp
  • URL :http://www.magicconnect.net/

技術的なお問い合わせ窓口

  • NTTアイティ株式会社 マジックコネクト事業部
  • 担当: 澤瀬、加藤
  • TEL:045-651-7511 / FAX:045-651-9535