NTTアイティ NewsRelease
平成18年10月11日
NTTアイティ株式会社

「MagicConnect NDL」による
サーバ・ベース・コンピューティング(SBC)セットの販売を開始
〜シンクライアントの代わりに既存のPCをそのまま利用して、情報漏洩防止とコスト削減を実現〜

 NTTアイティ株式会社(以下:NTTアイティ、本社:横浜市中区、代表取締役社長:岡田和比古)は、情報セキュリティに対する企業責任がますます重大になっているなか、法人ユーザを対象として、情報漏洩防止とコスト削減に有効なサーバ・ベース・コンピューティング(SBC)(*1)環境を、シンクライアントの代わりに既存のWindows PCをそのまま利用して実現するSBCセットの販売を、10月12日(木)より開始いたします。
 本SBCセットは、10月18日(水)〜20日(金)に東京ビッグサイトで開催されるSecurity Solution 2006のNTTアイティ「MagicConnect」ブースにて紹介いたします。

■ 販売開始の経緯
 NTTアイティでは、世界中から社内のPCに安全・簡単にアクセスできるユビキタスVPN「MagicConnect PRO」を、平成16年11月よりASPサービスとして、平成17年1月よりソフトウエア製品として販売してまいりました。さらに平成17年12月には、ファイルのダウンロードやコピー&ペーストなどが禁止できる「MagicConnect NDL」の販売を開始し、多くの法人や公共機関、個人ユーザのみなさまより、利便性、セキュリティ、ならびに、導入容易性を高く評価いただいております。
 今回販売を開始するSBCセットは、ユビキタス社会の到来に加え、度重なる情報漏洩事件の発生により、情報セキュリティに対する企業責任がますます重大になっている状況に対応するもので、「MagicConnect NDL」を用いてシンクライアントの代わりに既存のWindows PCをそのまま利用し、1)情報漏洩防止、2)コスト削減、3)社内外を問わずシームレスに社内業務可能という3つの特長を備えたSBC環境を実現する優れた製品です。
■ 「MagicConnect NDL」によるSBCの概要
 セキュリティルームに処理PCとしてブレードPCやサーバを設置し、社内の既存のWindows PCをシンクライアントの代わりにそのまま利用するため、MagicConnectサーバを社内LAN上に設置します。社外からセキュリティルームの処理PCにアクセスする場合は、DMZセグメントにリバースプロキシサーバを設置します。そして、「MagicConnect NDL」の個人専用USBキーを社内や自宅等のWindows PCに挿すことで、処理PCへアクセスしPC業務が可能となります。これにより、
@ 処理PCは集中管理できるため、セキュリティ対策などが容易となります。また、社内や自宅等のPCがウイルスに感染しても、処理PCが汚染されることはありません。
A 社内や自宅等のPCには業務で利用するアプリケーションをインストールする必要はありません。
B 「MagicConnect NDL」は、ファイルダウンロード、コピー&ペースト、不許可プリンタへの 印刷はできませんので、シンクライアントの代わりに社内や自宅等のPCをそのまま用いても、社内情報ファイルが流出したり、持ち出されることはありません。また、印刷物の出力先管理が容易となります。
C 個人専用のUSBキーが無いと処理PCにはアクセスできないため、なりすまし利用を防止できます。
D インターネット接続環境があれば、社外からもシームレスに社内業務可能なため、業務の効率を損なうことがありません。任意のPCが利用できるため、USBキー1本のみ携帯すればよく、重いモバイルPCを持ち歩く必要はありません。
E 社内のPCを社外に持ち出す場合は、シンクライアント化ソフトによりファイル保存ができないようにすれば、社外でウイルスに感染しても、電源オフで除去できるため、ウイルスの社内持ち込みを防止できます。これにより、検疫ネットワークが不要となります。
F MagicConnectサーバとUSBキーは、Web閲覧可能なネットワーク環境であればすぐに導入・利用できます。また、USBキーと処理PCは、小規模組織を単位に、逐次導入可能です。

図:「MagicConnect NDL」によるSBC構成

「MagicConnect NDL」によるSBC構成
■ 「MagicConnect NDL」によるSBCの特長
シンクライアントの代わりに既存のWindows PCをそのまま利用可能
社内情報ファイルの流出や持ち出しを防止
印刷物の出力先管理が容易
個人専用USBキーにより、なりすまし利用を防止
社外からもシームレスに社内業務可能なため、業務効率を損なうことがない
検疫ネットワークの導入が不要
導入・利用が容易で、小規模組織を単位に逐次導入可能
■ SBCセットの価格と仕様
構成品名 価格 仕様
MagicConnectサーバソフト 3,150,000円/サーバ アカウント登録数:制限無
同時接続数:処理PC500、表示PC500
USBキー&ブレードPC エントリモデル 1,522,500円/10ユーザ USBキー:
 処理PC用/表示PC用ソフト格納済み
ブレードPC:
 CPU:Celeron M/1.5GHz
 メモリ:512MB
 HDD:2.5インチ40GB×1
  (オプション:2台搭載)
 NIC:Gbit×2
 消費電力:45W(平均)/ブレードPC
高性能モデル 1,837,500円/10ユーザ USBキー:
 処理PC用/表示PC用ソフト格納済み
ブレードPC:
 CPU:Pentium M/1.8GHz
 メモリ:1GB
 HDD:2.5インチ40GB×1
  (オプション:2台搭載)
 NIC:Gbit×2
 消費電力:50W(平均)/ブレードPC
 詳細は、製品ホームページ<http://www.magicconnect.net/>にてご確認ください。
 処理PCとしてサーバを用いるSBCセットに関しては、お問い合わせください。
■ 販売開始時期と販売目標
販売開始:    平成18年10月12日(木)
販売目標:    年間100セット
<お問い合わせ先>
NTTアイティ株式会社
ポータルシステム事業部
担当:筒井、南、澤瀬
TEL:045-651-7511 FAX:045-651-7588
E-mail:info-ma@ntt-it.co.jp
URL:http://www.magicconnect.net/
(語句の説明)
(*1)サーバ・ベース・コンピューティング(SBC):
情報漏洩防止や情報システムの運用管理コストの低減から注目されているPC業務の処理形態。
業務処理を担うPCと表示を担うPCを分離してLANで接続し、社内の表示PCからセキュリティルームの処理PCにアクセスしてPC業務を行う。