2009年4月6日
NTTアイティ株式会社

新型インフルエンザ発生時に全社員がテレワークで事業継続できる
「端末認証型マジックコネクト」のシステム製品を新発売

〜パンデミック時に全社員数分の期間限定アカウントを無償で提供〜

NTTアイティ株式会社(以下:NTTアイティ、本社:横浜市中区、代表取締役社長:岡田和比古)は、専用USBキーを用いて接続認証を行うマジックコネクトに加えて、端末情報を用いて接続認証を行う「端末認証型マジックコネクト」のシステム製品を4月7日(火)より販売開始いたします。

NTTアイティでは、従来より個人専用のUSBキーを社外のPCに挿すだけで、簡単・安全に、社内の特定のPCにログオンして操作できるUSBキー型マジックコネクトを販売してまいりました。今回新たに、リモートアクセス時の接続認証に、PCや通信カードなどのハードウェア固有情報を用いる端末認証技術を開発しました。

本システム製品には、厚生労働省による新型インフルエンザのパンデミックフェーズ(※)が5B、6Bになった場合、保守契約を締結いただいている購入企業に対して全社員数分の期間限定アカウントを無償で提供するライセンスが標準で付加されています。これによりパンデミック時には全社員が自宅からテレワークにより業務を遂行できます。

また、販売開始に伴い、「端末認証型マジックコネクト」をPCやシンクライアント、通信カードなどに組み込んで製品化するパートナー企業も併せて募集いたします。

(※)WHOは新型インフルエンザがパンデミックに至るプロセスを、パンデミックフェーズとして定義し警戒レベルを示している。フェーズ1(前パンデミック期)からフェーズ6(パンデミック期)の6段階あり、日本は3Aに当たる。なお、Aは国内での罹患事例なし、Bは国内での罹患事例ありを意味している。

■販売開始の経緯

マジックコネクトは、個人専用のUSBキーをインターネットに接続された任意のPCに挿すだけで、簡単・安全に、会社の自席PCにリモートアクセスしてモバイルワークやテレワークができる製品です。「テレワーク協会推進賞・優秀賞」や「SOHO AWARDS選考委員賞」などを受賞し、法人ユーザを中心に約800社でご利用いただいております。

導入企業より、USBの利用が禁止されている環境でも使えるようにして欲しい、新型インフルエンザ発生時の事業継続に備えて大量のUSBキーを管理することは大変、などの意見が寄せられ、専用USBキーを使用しないで安全に利用できる製品の開発が要望されていました。

そこで、使用するPC、通信カードなどのハードウェアの固有情報を暗号化してマジックコネクトの中継管理サーバに登録するとともに、ハードウェアに証明書を保存することにより、専用USBキーなしで安全性の高い接続認証を実現した「端末認証型マジックコネクト」を製品化しました。

■「端末認証型マジックコネクト」の特徴

  1. 接続認証にはアカウントIDとパスワードに加え、使用するハードウェアの固有情報とハードウェアに保存した証明書を用います。アカウントIDとパスワードだけの接続認証と比較して高い安全性を有します。
  2. 専用USBキーを使用するマジックコネクトのシステム製品に対するオプションとして提供します。USBキー型と端末認証型の両方のマジックコネクトが利用できます。
  3. 厚生労働省による新型インフルエンザのパンデミックフェーズが5B、6Bになった場合、システム製品の保守契約を締結いただいている企業に対して、全社員数分の期間限定アカウントを無償で提供します。これにより、大きなコストをかけずにテレワークによる事業継続が可能となります。
    <例>社員数5,000人で100アカウントのシステム製品を購入している企業の場合
    通常時:100名の限られた社員が使用
    パンデミック時:5,000人の全社員が自宅からテレワークにより業務を遂行可能
    ※但し、中継管理サーバに対する社内PC、および自宅PCの最大同時接続数はそれぞれ500です。同時に接続する社内PCの数を社外から社内の自席PCを起動するWakeOnLAN機能やターミナルサーバの活用などにより500以下に、ならびに、同時に接続する自宅PC(社員)の数を500以下にする運用上の対処が必要です。
  4. PCやシンクライアント、通信カードなどに組み込むことにより、簡単にリモートアクセス機能を付与できるので、これらの製品やサービスの付加価値が高まります。

図1 マジックコネクトの概要

■「端末認証型マジックコネクト」の運用手順

1.管理者は、

  1. 通常時:中継管理サーバに購入数分のアカウントを登録。
  2. パンデミック時:中継管理サーバに期間限定の特別ライセンスキーを設定、全社員数分のアカウントを登録。
  3. 特別ライセンスキー有効期限終了後:中継管理サーバのライセンスキー設定とアカウント登録を「1」の通常時の状態に戻す。

2.利用者は、

  1. 社内PCにマジックコネクトの対象機器用ソフトをインストール。そして、利用時に対象機器用ソフトを起動して中継管理サーバに接続。
  2. 自宅PCにマジックコネクトの操作PC用ソフトをインストール。そして、利用時に操作PC用ソフトを起動して中継管理サーバに接続(初回接続時に自動的に、中継管理サーバに自宅PCの固有情報が登録され、自宅PCに認証情報が保存される)。
  3. 社内PCにログオンして、テレワークを実施。

■「端末認証型マジックコネクト」の提供形態

システム製品とパートナー製品で提供します。直販のASPサービスでの提供は当面行いません。

(1)システム製品

自社専用の中継管理サーバを設置されるお客様向けの製品です。

参考実勢価格:約700万円(サーバハード、設置調整費、消費税は別途)
  • (構成内容)
  • ・端末認証型のアカウントライセンス×100
  • ・NDLエディションのサーバライセンス×1
  • ・初年度ソフト保守費×1
構成と仕様
アカウントライセンス 端末認証型 オープン価格
USBキー型 15,000円/アカウント(消費税別)
サーバライセンス NDLエディション
(基本ライセンス、
端末認証機能オプションライセンス)
オープン価格
(NDLの端末認証型と
USBキー型のアカウントが利用可能)
スタンダードエディション
(基本ライセンス、
端末認証機能オプションライセンス)
オープン価格
(NDLとEXの端末認証型と
USBキー型のアカウントが利用可能)
アカウント登録可能数 アカウントライセンス購入数
中継管理サーバ同時接続数 対象機器:500、操作PC:500
対象機器用/操作PC用ソフトのインストール許諾 各1台/アカウント

※パンデミック時は、全社員数分のアカウントを登録可能

(2)パートナー製品

PCメーカ、シンクライントメーカ、通信カードメーカ、メモリカードメーカ、通信事業者などの提携先の製品にあらかじめ組み込み、各社の製品やサービスとして販売いたします。今後、パートナー企業を募集します。

■「端末認証型マジックコネクト」の動作環境

動作環境
(1)操作PC用ソフト Windows XP SP2以降
Windows Vista
Windows XP Embedded SP2以降
(2)対象機器用ソフト NDLの場合 Windows XP Pro
Windows Vista Business/ Enterprise/ Ultimate
Windows 2000 Server, Server 2003, Server 2008
EXの場合 Windows XP Pro/ XP Home
Windows Vista
Windows 2000 Server, Server 2003, Server 2008

■利用例

  1. (1) パンデミック時の事業継続
  2. (2) 出張先、自宅などからのモバイルワークやテレワーク
  3. (3) 納品したシステムの遠隔保守、遠隔操作 など

(以上の利用イメージは、http://www.magicconnect.net/をご覧ください)

■販売開始時期と販売目標

  • 販売開始:2009年4月7日(火)
  • 販売目標:年間20システム

■お問い合わせ先

  • NTTアイティ株式会社 マジックコネクト営業本部
  • 担当: 豊田、栗原
  • TEL:045-651-7581 / FAX:045-651-9535
  • E-mail:info-ma@ntt-it.co.jp
  • URL :http://www.magicconnect.net/