NTTテクノクロスNTTグループのリモートアクセスサービス

USE CASE導入事例

共立建設株式会社

INTERVIEW

リモートアクセスサービスの活用で
柔軟効率的な業務体制を。

NTTの関連企業として、多岐にわたる建築物の施工を手がける共立建設株式会社。同社は2008年、柔軟で効率的な業務体制の構築を目指し、NTTアイティ(現 NTTテクノクロス)のリモートアクセスサービス「MagicConnect(マジックコネクト)」を導入しました。同サービスの導入により、働き方はどう変わったのか。今回は、導入を担当した同社経営企画部の武田政人様、菊間剛様の両名に話をうかがいます。

遠隔地から社内のPCを利用することで業務の効率化を目指す

マジックコネクト導入に至った経緯を教えてください。

武田:もともとは業務を効率化する目的で導入しました。具体的には、建設現場や宿泊先のホテルなどからモバイル回線を使って社内のパソコンへリモートアクセスし、メールやグループウェアなどを利用できるようになれば、わざわざ会社へ戻らずとも作業ができると考えたのです。そこで、NTTアイティに相談し、4ヶ月ほど試用を行った上で、2008年6月に導入を決めました。

マジックコネクト以外のサービスは検討しなかったのでしょうか?

武田:はい、他のサービスはまったく考えませんでした。というのも、当社ではもともとNTTアイティの別サービス(Web会議システム「MeetingPlaza」)を導入していたこともあり、同社に一定の信頼感がありました。またマジックコネクトについても、他の会社が利用しているところを見たことがあり、これなら当社でも大丈夫だろうと考えたのです。実際、導入してから7年たっていますが、サービス内容には満足していますし、乗り換えは考えていません。

導入にあたって重視された点は?

菊間:セキュリティです。こうしたサービスを使うことで、社内の機密情報が外部へ漏れるようなことがあっては、大きなトラブルになりますから。マジックコネクトなら、社内のパソコンやサーバに置いてあるファイルを一切持ち出せない仕組みのため、情報漏えい対策という意味で安心です。

新しい取り組みにも関わらず現場から不満の声が聞こえてこないという驚き

当初より導入数が大幅に増えているそうですが?

武田:2009年の新型インフルエンザの流行や、2011年の東日本大震災がきっかけです。当時は日本中が大きな影響を受けましたが、当社も例外ではありませんでした。そこで、非常時にも社員が出社せずに業務を継続するためには、どのような仕組み(BCP=事業継続計画)があればよいのかを検討しました。結果、リモートアクセスサービスを土台とした柔軟な業務体制を構築する必要があると考え、マジックコネクトを追加導入することにしました。

具体的な流れについて教えてください。

菊間:当初は部長および支店長クラスが「USB型」を利用していましたが、徐々にその数を増やしつつ、遠隔地から社内のパソコンの電源を投入できるWOLコントローラー「MC3000」も導入。また、当社は2013年にiPadを導入したのですが、その年の10月から「USB型」と同じアカウントで「モバイル」も利用できるようになったため、iPadでもマジックコネクトが使えるようになりました。おかげで場面に応じてパソコンとタブレットを使い分けることが可能になり、利便性は大幅に向上しました。そんなこともあって2014年10月には各支店の幹部に使わせることが決まり、導入数が一気に拡大しました。現在もなお、導入数は増え続けています。

導入の際に苦労した点などはありましたか?

武田:それが想像以上にスムーズに導入できたため、あまり苦労していないというのが実際のところです。一般的に、新しい取り組みを始めた際は、たいてい現場から何かしら不満の声が上がってくるものですが、マジックコネクトに関してはそういったことがなく、これには導入の責任者である私自身も驚きました。機械が苦手な人のために勉強会を開いているのですが、1度教えればまず問題なく使えるようになります。あえて言うなら、iPadに慣れていない人が使う際「キーボードでの入力方法がわからない」、「マウスが使えない」という声が上がってくることもありますが、それはハードウェアの問題や慣れによるもので、仕方のない話ですからね。

迅速な意思決定が実現し、業務効率も大きく改善

現在の利用状況について教えてください。

武田:今では部長や支店長クラス以上の経営層と、営業担当者のほとんどに配布しています。経営層については情報共有が大きな目的で、外出先や出張先などでも社内と同じ環境が使えるので、迅速な意思決定が可能になりました。おかげさまで大きな成果が出ています。
また営業担当者の場合は、情報共有に加え、業務の効率化が目的です。場所を選ばずお客様の情報を確認できたり、どこからでも社内にある資料の確認や編集が可能になったりしたのは、大きなメリットですね。

ここまでのマジックコネクトに対する評価をお聞かせください。

武田:当社がマジックコネクトを利用するようになって7年がたちますが、これまで一度もトラブルは起きていません。7年間ノンストップでサービスを利用できているわけです。私の本来の業務は経営企画部ですから、ITのことばかり考えているわけにはいきません。それゆえ、トラブルがない、サービスが止まらないというのは本当にありがたいことです。これは、当社と同規模の会社や、ITの専門部署がない会社にとっては大きな魅力ではないでしょうか。また、VPNのような大がかりなシステムに比べると、導入・運用にかかるコストがさほどかからないのもありがたいですね。

施工現場での利用も促進し全社的なワークライフバランスの実現を目指す

今後は施工現場での利用も考えられているそうですね。

菊間:各現場では、工事の進行状況を撮影するためにiPadを導入しているのですが、それをマジックコネクトの端末として活用できないかと考えています。というのも、施行現場によっては、事務所と実際の現場が離れている場合があるのですが、そういうときに、現場のiPadから事務所のパソコンへアクセスできると非常に便利ですからね。また、ちょっとした書類を作るためだけに事務所へ出向くケースもありますが、そんなとき自宅のパソコンで作業できれば、担当者はずいぶん楽になることでしょう。

全社的な展望でいうといかがでしょうか。

武田:社内の情報共有を、今以上に活性化させていきたいと考えています。例えば営業担当者の場合、日報を外出先から上司へ送れるようになれば、それを書くためだけにわざわざ帰社する必要がなくなります。このようにマジックコネクトを上手く活用することで、経営や営業、現場などすべてのシーンで余計な労力を少しずつ削減していき、全社的なワークライフバランスの実現を目指していければと思います。

最後に、NTTアイティに対する評価をお聞かせください。

武田:導入の際、不安な点について、私たちと一緒になって考えてくれたことがありがたかったですね。また、質問をした際のレスポンスが早いのも高く評価しています。今後もマジックコネクトのさらなる活用に向けて、いろいろとご相談できればと思います。

取材日:2015.07.21
企業データ

共立建設株式会社

1956年に創業。以後、高度な技術と品質が要求されるNTTの通信関連施設の新築・リニューアルなどの建設業務に携わり、数多くの実績を積み重ねてきた。今では日本全国に拠点を構え、生活関連施設、商業関連施設、ビジネス・産業施設、公共施設、リノベーションなどの幅広い分野での施行を手がけている。2016年には創業60周年を迎える。
利用製品
USB型